有明海苔株式会社 さま

お客さま訪問記

有明海苔株式会社 さま


佐賀県佐賀市諸富町寺井津63
https://ariakenori.co.jp/

品質と生産高で日本一を誇る有明海産の海苔。とりわけ佐賀海苔は「黒いダイヤモンド」と称されるほど艶がある貴重なものです。佐賀海苔にこだわり、海苔の美味しさを追求しているのが、有明海苔株式会社です。

有明海苔
有明海苔(株)の加工場。「焼く・味を付ける・裁断する」の3工程はオートメーション化され、異物の有無もセンサーでチェックしているが、最終的には人間の目で商品の容量、安全性を確認する。

入札で最高級の海苔を見極める

海苔養殖生産量トップの有明海。そのすぐそばに有明海苔(株)の加工場があります。板海苔を焼き、味付けし、裁断する加工場に入った瞬間、芳しい海苔の香が鼻をくすぐります。一目ならぬ一鼻で高級な海苔だと分かる香りです。商品としての海苔の品質は、生産者が作った板海苔を入札でいかに見極めて、買い付けできるかにかかっています。有明海産の海苔の入札には全国から多くの海苔メーカーや商社が集まり、自社の商品に合うかどうか丹念に海苔を見分けて入札。一番高い値をつけた会社がその海苔を買い付けることができるのです。同社では代表取締役である弟子丸利治さん自ら入札会場へ行き、海苔の形や色、香りを実際に目で見て判断し、最高級の海苔を買い付けています。「同じ等級の海苔でも生産者によって味の特徴があるので、私は生産者を見定めて買い付けるよう心がけています」と弟子丸さんは語ります。

有明海苔

秘伝のタレを使った味付け海苔

同社の商品ならではの特長は味付け海苔にあります。創業当初は他社製のタレを使っていましたが、スーパー向け商品から高級海苔路線にシフトしたのを機に自社製のタレを開発。弟子丸家の醤油造りのノウハウや醤油蔵の樽を活用して何度も調味料、出汁の割合、加熱時間を調節した長年の試行錯誤の末、オリジナルのタレが誕生しました。「海苔の風味を損なわず、ご飯にもおつまみにも合う味付け海苔に仕上げています」と弟子丸さん。  同社の主力商品を紹介します。「佐賀のり」は佐賀県産の一番摘み海苔にこだわった逸品。「ぶっとび」はベースの海苔に青海苔を混合。わずかに生産されています。「雲龍」は通常の2倍近く厚みがある規格外の板海苔。「甘くて、とろけて、歯ざわり抜群。たぶん世界で一番美味しい海苔」と弟子丸さんが請け合います。「焼海苔不知火」は「佐賀のり」よりさらに上質の佐賀産海苔。

有明海苔
「今年の海苔は不作ではなく、本当によかった」と語る有明海苔(株)の代表取締役・弟子丸利治さん。2014年に2代目社長に就任。「海苔の食べ方はいろいろ。焼き立ての美味しい海苔はお酒のおつまみにも、コーヒーのお供にもなりますよ」

海外にも有明海苔を広めていく

いま弟子丸さんが危惧しているのは、消費者の海苔離れです。昨年は有明海の海苔が不作でした。不作を予感した同社では、その前年に2年分の海苔を買い付けることで難を逃れましたが、市場には質が悪い海苔が出回りました。「コンビニのおにぎりを見ていると、不作の海苔を使うならいっそのこと中身の具材を充実して海苔なしおにぎりに、という方向になっている。海苔は不要となっていくことが私には怖い」と顔を曇らせます。「海苔なしおにぎりの美味しい食べ方は、当社の海苔を巻くことだ、と提案したい(笑)。また、当社では海外からの注文も受けていますが、その間口をもっと広げていきたい」と語る弟子丸さんに、海苔加工場の電気設備の保安管理についてご意見を伺いました。「九州電気保安協会に定期点検をしてもらっているので安心。何か電気のトラブルがあって呼んだことは一度もないですね」

有明海苔
有明海苔
上/海苔の入札手板。各支所ごとの等級、数量が一覧になっており、ここに購入希望者が入札価格を記入して提出する。 下/入札に出品された海苔を見定めていく弟子丸さん。1箱ずつ見て、触って、ときには気になる海苔を焼いて食べて確認して、値段をつけていく。

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